木をエネルギー源として用いようとする試みは古くからありました。現在、化石燃料価格の高騰、原子力発電技術の信頼性に対する不安などを背景に再生可能エネルギーが注目されています。
ドイツのミュールハウゼンに本社を置くBurkhardt社では、木質ペレットを原料とするガス化熱電併給装置を製造しています。納入実績はドイツ、イタリア、スロベニア、イギリス、オーストリアを中心に328台に達し(2022年3月現在)、総稼働時間は1,100万時間を超えました。一台あたりの発電出力は165kW、熱出力は260kW(熱交換70℃/90℃)であり、発電効率は30%、総合エネルギー利用効率は75%が期待できます。年間稼働時間7,500時間とすると、発電量は1,238MWhでおよそ360家族*の電気消費量に相当し、熱量は1,950MWhで灯油およそ201KL**に相当します。 (電気事業連合会ホームページより、2009年一世帯あたりの平均電力消費量284kWh/月に基づく計算値。**灯油の低位発熱量34.9MJ/Lに基づく計算値。)
発電量 | 165 kW |
熱出力 | 260 kW |
ペレット消費量 | 110 kg/h |
自己消費電力 | 8 kW |
発電効率 | 30 % |
熱効率 | 45 % |
総合エネルギー効率 | 75 % |
Burkhardt社(ドイツ)は、元々ドイツのFITに合わせてガス化熱電併給装置を開発いたしました。本装置は高稼働率を追求し無人運転を基本としております。
これまでドイツ、日本を含む8か国に設置された328台(2022年3月現在) の装置は、平均的な稼働率が91.3%に達し、総稼働時間が1,100万時間を超えております。
規格品の木質ペレットを燃料とするため、サイズも水分等の値も均一な故、タール処理が不要な安定したガス化、安定した発電及びこれによる安定した売電収入が期待できます。欧州諸国の新しいFITに対応するために、既存の装置に加え、2015年に50kW未満の新機種を開発し、2016年に発売いたしました。
燃料のペレット、Burkhardt社独自のノウハウに基づくガス化プロセス、発電に至るまでの仕組みは既存品と変わりません。新規商品は、 ガス化炉の大きさを調整し小型CHPを採用することにより50kWクラスに適応しております。これにより低圧の系統連系が可能になります。
また、ガス化ユニットと熱電併給ユニットが同じ空間にあるため、簡単な建屋での設置が可能です。
発電量 | 49 kW |
熱出力 | 110 kW |
ペレット消費量 | 40 kg/h |
自己消費電力 | 1.5 kW |
発電効率 | 25 % |
熱効率 | 55 % |
総合エネルギー効率 | 80 % |
制御盤
L/W/H: 800 / 400 /1,800 mm
重さ: 190 kg
本体
L/W/H: 2,260 / 960 /1,710 mm
重さ: 約1.8 t
4サイクル オットー型、ターボチャージャー付、4気筒
排気量 | 4.9 L |
回転数 | 1,500 rpm/1,800 rpm |
発電量 | 49 kW |
電圧 | 400 V |
周波数 | 50 Hz/60 Hz |